うつ病

うつ病について 誰でもいつでもなるかもしれない病気です うつ病は最近ではとても身近な病気となってきています

うつ病の原因

うつ病は誰でもなる可能性のある病気なので、遺伝的なものではなくストレスなどの環境によるものの方が原因であると考えられています。

うつ病の発症率は女性の方が高く、男性の2倍にもなります。発症する人の年齢は、30歳くらいと50歳くらいが多いと考えられていますが、子供のうつ病やお年寄りのうつ病も、数多くみられます。

うつ病の原因は、神経伝達物質のひとつである“セロトニン”と呼ばれる物質に関係あるとされてきました。これは偶然に発見されたことで、別の目的のために作られた薬が、うつ病に効くとわかり、その作用により考えられたことです。
それまでは、うつ病の原因ははっきりとわかっていませんでした。
けれども、うつ病に効く薬がどれも同じように“セロトニン”を含むモノアミンという神経伝達物質を増やす働きをもっていました。そして、その後開発された“セロトニン”だけを増やす薬がうつ病に効くとわかり、モノアミンに含まれる物質の中でも“セロトニン”が最も重要だと考えられるようになりました。
またこの他にも、ストレスが原因でおこるホルモン異常が、うつ病に関係しているともいわれます。

うつ病の原因がストレスによるものだとしても、同じようにストレスを受けても、うつ病になる人とならない人がいます。それはどうしてなのでしょうか。
いろんな原因が考えられますが、そのなかでも重要だとされているのが、子供の頃の体験です。
子供のころに片方の親と別れてしまったり、親に無視されたり、親の虐待を受けたなどの人は、その後うつ病になりやすいとされています。
うつ病になった人には、

うつ病の状態、うつ病の症状とは

うつ病とは、いったいどんな状態をいうのでしょうか。うつ病の状態とは、いろんなことに対する興味や喜びが失われた状態か、気分が沈んだ抑うつ状態が2週間以上ずっと毎日続くことです。
抑うつとは、軽いものだと、たとえば“寂しい”や“悲しい”、“うっとうしい”といった感じです。けれども抑うつの気分が重くなると、どのような感情も感じられなくなってしまうようです。悲しみさえも感じられなくなるのです。
うつ病での抑うつ気分は、ふだん誰もが経験するような軽いものとはちがい、さらに身体全体の調子がなんともいえない悪い感じにもなります。

また、うつ病の人は、どんなに嬉しいことがあっても気分がよくなることはありません。健康な人ならば、何らかの原因で落込んでいても、何かとても嬉しいことがあれば少しは気分がよくなったりします。うつ病の人とはそこが違います。
うつ病の人は、どれほどいいことがあったとしても気分が晴れることがないのです。

そして、うつ病の人は、どんなことにも興味や喜びが感じられなくなってしまいます。
何か決まった対象のもの、勉強や仕事に興味がなくなり、ついサボってしまうというのとは違い、これまで楽しみであったことや、興味があったすべてのことに対して興味を失ってしまうのがうつ病の症状です。

その他のうつ病の症状には、眠れず朝早くに起きてしまう、食欲がなくなり体重が減る、疲れやすく気力が低下する、無価値感、自責感、集中力や思考力が低下する、身体や心の動きがゆっくりになる、死にたい気持ちになる、などがあります。

うつ病の治療と、うつ病の人への接し方

うつ病というこころの病気の治療には、カウンセリングが効くと思われるかもしれませんが、うつ病にかんしては、カウンセリングだけではあまり効果はありません。
カウンセリングは本人に治ろうとする気持ちがあって、本人が自分の力で治るのを、手助けするという方法です。つまり、カウンセリングは、本人のこころの状態に余裕があるのが前提となり、うつ病の人のように本人が治ろうとする気持ちを持っていない場合には、その対象とはなりにくいのです。

うつ病の治療に必要とされるのは、薬と休養することです。
うつ病においては、抗うつ薬が有効です。けれども、その効果がでるのに1~2週間かかります。
抗うつ薬だけではなかなか治らないときには、通電療法という治療もあります。

次に、うつ病の人にたいしての接っしかたです。
うつ病の人にたいして“がんばれ”と励ますことは禁物です。
うつ病の人は、自分は怠け者だ、自分が悪い、と感じ悩んでいるので、今の状態は病気が原因だということを伝えることも大事なのです。

うつ病の人には、できるだけ休養をとるようにしてもらって、抗うつ薬でしっかりと治療することが大切です。そして、人生においてなにか大きな決定がある場合は、治療がおわるまで先延ばしにしましょう。
さらに、うつ病においては自殺予防が重要になってきます。

うつ病は、家族や周りのものにとっても、かなりのストレスになります。
うつ病の人は、身近な人や家族にたいして、しばしば愛情を失ってしまったかのように見えてしまいます。
そのようなときは、感情的にならないようにして、病気が原因でそうなっているのだと割り切って考えましょう。
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