ミクシイコミュニティより
BBCに2009年4月18日(土)14:50 GMT付けでアップされた記事です。
日本語に翻訳してみました。大変によく書かれた記事です。
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イアン・ヤングズ (BBCニュース エンタテインメント記者)
(元記事: http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/8005767.stm )
先週末、スーザン・ボイルは群衆の中の一人にすぎなかった。
スーザン・ボイルが「ブリテンズ・ゴット・タレント」(イギリスのオーディション番組)で歌う映像がYouTubeにアップされ、今週末(4月18日)にはアクセス数が5000万の大台を突破した。
彼女の顔は、イギリス内外各紙の表紙を飾り、オプラ・ウィンフリー・ショーへの出演依頼が舞い込み、世界NO.1のヒットアルバム間違いなし、と太鼓判を押された。
このスコットランド出身47歳のオールドミスは、いまやまさに世界中が注目する人となった。
ボイルがオーディション番組のステージに立ち、観衆の前に現れたのは、先週の土曜日。二重顎で、髪の毛はぼさぼさ、さえない風采とエキセントリックな振る舞い。夢はプロの歌手と公言した。
審査員は明らかにあきれた表情を見せ、観衆も信じられない、といった面持ち。会場の観衆も、TVの視聴者も、さあ、またひとり、厳しい審査員のサイモン・カウウェルから容赦のない言葉を浴びせられて希望を挫かれ、みじめに会場を去っていくんだな、と冷ややかな目を彼女に向けていた。
そして彼女が口を開き、レ・ミゼラブルの「夢やぶれて(I Dreamed A Dream)」を歌い始めた。
誰がこんな展開を予想しただろう ― 審査員たちの眼は大きく見開かれ、会場は大騒ぎとなり、ボイルは一瞬にしてスターとなった。
それ以来、この「おとぎ話」は世界中を駆け巡り、教会でボランティアをしている彼女への興味は雪だるま式に大きくふくらんでいった。
これは隠れた才能が発掘されたという話ではあるが、それだけでは彼女がどうしてこれほどのセンセーションを巻き起こしているのかを十分に説明できない。
ボイルは、才能があれば、年齢や外見と結びついているという先入観を粉々に打ち砕いた。彼女は、年を取っていようと、見栄えが悪かろうと、才能があれば、外見など関係なく認められる、ということを証明した。
YouTubeでは、何百万もの人々がこの「負け犬」に声援を送り、自らの希望と夢の可能性を彼女の中に見出した。
彼女が歌い終わると、審査員のひとり、アマンダ・ホールデンは「今まで私たちはあまりにも冷笑的だった。そのことを、あなたの歌ほどハッキリと気付かせてくれたものは、今までなかった」とコメントした。
もう一人の審査員、元新聞編集者のピアス・モーガンは、ボイルとともにCNNのラリー・キング・ライブに出演し「あなたがステージに出てきたときに、きちんと敬意を示さず、申し訳なかったと思っています。」と謝罪した。また、彼女の見かけについて、「正直、ふざけ半分でやってきたのかと思ったんです。」と告白した。
さらにモーガンは、年内にボイルのアルバムがベストセラーになり、ワールドツアーも実現することは間違いない、と彼女に語った。
また、もう一人の審査員、サイモン・カウウェルについて、「実は、スーザンの歌を聞いてから、彼の目にドル・マークが点滅しているんですよ。」と明かした。
ボイルがどうしてこれほどのリアクションを引き起こしているのか ― ブログ、新聞のコラム、トークショーは、その話題であふれかえっている。
「彼女は美の基準を変えてしまった。そして、そのことをどれほど待ち望んでいたことか。涙があふれてきて初めてそのことに気づいた 」(リサ・シュワルツバウム、エンタテインメント・ウィークリー誌)
リサ・シュワルツバウムは、アメリカのセレブ雑誌、エンタテインメント・ウィークリーの記者で、ボイルの歌は痛烈な現状批判だった、と書いた。
以下、その記事から引用する。
「私たちは、大衆迎合の文化に浸り、きれいな顔立ち、きれいな服、きれいな立ち居振る舞い、きれいなフェース・ブックへの書き込みをパッケージとして売り込む、ということに、あまりにも無批判に、夢中になってきた。そんな中、不格好で、時代遅れで、キスもされたことのないボスさんのパッケージされていない芸術的パワーは、彼女が満場の大喝采を受けながらバラードを熱唱するわずかの間に、人間の美しさとは何かを私に悟らせてくれた。」
「彼女の声は、私の心の鎧を突き抜けてきた。彼女は、美の基準を変えてしまった。そして、涙があふれてきて初めて、それをどれほど待ち望んでいたのか、気づかされた。」
彼女の記事には、彼女と同じような感動を覚えながらクリップを何度も何度も観た、と多くの読者からコメントが寄せられた。( http://popwatch.ew.com/popwatch/2009/04/susan-boyle-why.html )
ある読者は、「こんなに泣いたことはありません。夢を実現することって、こんなにも美しいことなんですね。…年齢なんか関係ないんですね。」と書いている。
また、ある読者は、「私も泣きました。希望を持つこと、決して夢を見失わないこと、誰が何と言おうと、次の一歩を前に進めること、そのことを忘れてはいけない、と彼女は教えてくれるからです。彼女は私たちに希望を与えてくれるのです。」と書いている。
ザ・タイムズ紙(英国の全国紙)のコラムニスト、メラニー・リードは、「どんなおとぎ話も、これほど説得力はない。」と書いた。以下、その記事から引用。
「どんなに頑張っても、ガールズ・アラウド(2002年に結成されたイギリスの5人組ガールズ・バンド、平均年齢25歳)はもちろん、彼女たちの祖母にさえ見た目で劣る凡人の仲間たちが、いままでやったことのないような声援をしている。スーザン・ボイルは、醜いアヒルの子だったが、白鳥になる必要などなかった。彼女は、見た目で判断する文化に残酷に貶められ、鏡を見ることなく暮らしの中に埋没した何百万もの人たちの夢を実現したのだ。」
デイリー・ミラー紙(イギリスのタブロイド紙)に寄稿したミランダ・ソーヤは、男性歌手にはイメージが余り問題にならないのはなぜだろう、と問いかけている。以下、ソーヤの記事から引用。
「マライア・キャリーのような容姿をしていなければ、女性は公の場で歌を歌うことなどできない。女性歌手であれば、ショービジネスの掟として、いつもセクシーに見えなければならないのだ。マドンナやカイリ・ミノーグの涙ぐましい努力を例に挙げるまでもない。彼女たちは、ただ仕事を続けていけるように、きれいな容姿を保って何年も若く見えるよう、ボトックス注射や顔面注射をやっている。」
ザ・サン(イギリスのタブロイド紙)は、スーザン・ボイルの無料ポスターを配布した。アメリカのトーク・ショーのホスト、ジェイ・レノは、番組中、ボイルのものまねをやった。
デミ・ムアがスーザン・ボイルのファンクラブに入ったことは、よく知られている。スコットランド自治政府首相、アレックス・サルモンドは、彼女に祝辞を送った。彼女がブリテンズ・ゴット・タレントの最終ラウンドで勝利する確率は高い。
スターは誕生した。しかし、年齢や容姿に対する私たちの偏見が彼女によって変わったのかどうか。それが明らかになるのは、これからだ。
コメント(2件)[1]全てを表示 最新の20件を表示
1 2009年04月26日 11:04 りべらるアーツ うーん、なるほどです。
これはひっくり返せば、観客が「勝者が富も美も独占する格差社会」の思想に染まりきってる証拠なんでしょうね。
で「そうではないよ」と言わんばかりに、市場の失敗と共にスーザンがあらわれた。
ポールポッツのときより受けたのは、その価値観の転換を皆が受け入れてるからだろうなあ。
2 2009年04月26日 11:54 Yassy サイモンの目にドル・マークやっぱり
今日も朝からあの動画を観てますが、何回観ても素晴らしいですね
人はどう生きるべきか、どう在るべきか・・あの短い動画の中にその答えが
凝縮されているような気がします。
こんな最悪の時代に現れてくれた意味は大きいと思います。
BBCに2009年4月18日(土)14:50 GMT付けでアップされた記事です。
日本語に翻訳してみました。大変によく書かれた記事です。
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イアン・ヤングズ (BBCニュース エンタテインメント記者)
(元記事: http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/8005767.stm )
先週末、スーザン・ボイルは群衆の中の一人にすぎなかった。
スーザン・ボイルが「ブリテンズ・ゴット・タレント」(イギリスのオーディション番組)で歌う映像がYouTubeにアップされ、今週末(4月18日)にはアクセス数が5000万の大台を突破した。
彼女の顔は、イギリス内外各紙の表紙を飾り、オプラ・ウィンフリー・ショーへの出演依頼が舞い込み、世界NO.1のヒットアルバム間違いなし、と太鼓判を押された。
このスコットランド出身47歳のオールドミスは、いまやまさに世界中が注目する人となった。
ボイルがオーディション番組のステージに立ち、観衆の前に現れたのは、先週の土曜日。二重顎で、髪の毛はぼさぼさ、さえない風采とエキセントリックな振る舞い。夢はプロの歌手と公言した。
審査員は明らかにあきれた表情を見せ、観衆も信じられない、といった面持ち。会場の観衆も、TVの視聴者も、さあ、またひとり、厳しい審査員のサイモン・カウウェルから容赦のない言葉を浴びせられて希望を挫かれ、みじめに会場を去っていくんだな、と冷ややかな目を彼女に向けていた。
そして彼女が口を開き、レ・ミゼラブルの「夢やぶれて(I Dreamed A Dream)」を歌い始めた。
誰がこんな展開を予想しただろう ― 審査員たちの眼は大きく見開かれ、会場は大騒ぎとなり、ボイルは一瞬にしてスターとなった。
それ以来、この「おとぎ話」は世界中を駆け巡り、教会でボランティアをしている彼女への興味は雪だるま式に大きくふくらんでいった。
これは隠れた才能が発掘されたという話ではあるが、それだけでは彼女がどうしてこれほどのセンセーションを巻き起こしているのかを十分に説明できない。
ボイルは、才能があれば、年齢や外見と結びついているという先入観を粉々に打ち砕いた。彼女は、年を取っていようと、見栄えが悪かろうと、才能があれば、外見など関係なく認められる、ということを証明した。
YouTubeでは、何百万もの人々がこの「負け犬」に声援を送り、自らの希望と夢の可能性を彼女の中に見出した。
彼女が歌い終わると、審査員のひとり、アマンダ・ホールデンは「今まで私たちはあまりにも冷笑的だった。そのことを、あなたの歌ほどハッキリと気付かせてくれたものは、今までなかった」とコメントした。
もう一人の審査員、元新聞編集者のピアス・モーガンは、ボイルとともにCNNのラリー・キング・ライブに出演し「あなたがステージに出てきたときに、きちんと敬意を示さず、申し訳なかったと思っています。」と謝罪した。また、彼女の見かけについて、「正直、ふざけ半分でやってきたのかと思ったんです。」と告白した。
さらにモーガンは、年内にボイルのアルバムがベストセラーになり、ワールドツアーも実現することは間違いない、と彼女に語った。
また、もう一人の審査員、サイモン・カウウェルについて、「実は、スーザンの歌を聞いてから、彼の目にドル・マークが点滅しているんですよ。」と明かした。
ボイルがどうしてこれほどのリアクションを引き起こしているのか ― ブログ、新聞のコラム、トークショーは、その話題であふれかえっている。
「彼女は美の基準を変えてしまった。そして、そのことをどれほど待ち望んでいたことか。涙があふれてきて初めてそのことに気づいた 」(リサ・シュワルツバウム、エンタテインメント・ウィークリー誌)
リサ・シュワルツバウムは、アメリカのセレブ雑誌、エンタテインメント・ウィークリーの記者で、ボイルの歌は痛烈な現状批判だった、と書いた。
以下、その記事から引用する。
「私たちは、大衆迎合の文化に浸り、きれいな顔立ち、きれいな服、きれいな立ち居振る舞い、きれいなフェース・ブックへの書き込みをパッケージとして売り込む、ということに、あまりにも無批判に、夢中になってきた。そんな中、不格好で、時代遅れで、キスもされたことのないボスさんのパッケージされていない芸術的パワーは、彼女が満場の大喝采を受けながらバラードを熱唱するわずかの間に、人間の美しさとは何かを私に悟らせてくれた。」
「彼女の声は、私の心の鎧を突き抜けてきた。彼女は、美の基準を変えてしまった。そして、涙があふれてきて初めて、それをどれほど待ち望んでいたのか、気づかされた。」
彼女の記事には、彼女と同じような感動を覚えながらクリップを何度も何度も観た、と多くの読者からコメントが寄せられた。( http://popwatch.ew.com/popwatch/2009/04/susan-boyle-why.html )
ある読者は、「こんなに泣いたことはありません。夢を実現することって、こんなにも美しいことなんですね。…年齢なんか関係ないんですね。」と書いている。
また、ある読者は、「私も泣きました。希望を持つこと、決して夢を見失わないこと、誰が何と言おうと、次の一歩を前に進めること、そのことを忘れてはいけない、と彼女は教えてくれるからです。彼女は私たちに希望を与えてくれるのです。」と書いている。
ザ・タイムズ紙(英国の全国紙)のコラムニスト、メラニー・リードは、「どんなおとぎ話も、これほど説得力はない。」と書いた。以下、その記事から引用。
「どんなに頑張っても、ガールズ・アラウド(2002年に結成されたイギリスの5人組ガールズ・バンド、平均年齢25歳)はもちろん、彼女たちの祖母にさえ見た目で劣る凡人の仲間たちが、いままでやったことのないような声援をしている。スーザン・ボイルは、醜いアヒルの子だったが、白鳥になる必要などなかった。彼女は、見た目で判断する文化に残酷に貶められ、鏡を見ることなく暮らしの中に埋没した何百万もの人たちの夢を実現したのだ。」
デイリー・ミラー紙(イギリスのタブロイド紙)に寄稿したミランダ・ソーヤは、男性歌手にはイメージが余り問題にならないのはなぜだろう、と問いかけている。以下、ソーヤの記事から引用。
「マライア・キャリーのような容姿をしていなければ、女性は公の場で歌を歌うことなどできない。女性歌手であれば、ショービジネスの掟として、いつもセクシーに見えなければならないのだ。マドンナやカイリ・ミノーグの涙ぐましい努力を例に挙げるまでもない。彼女たちは、ただ仕事を続けていけるように、きれいな容姿を保って何年も若く見えるよう、ボトックス注射や顔面注射をやっている。」
ザ・サン(イギリスのタブロイド紙)は、スーザン・ボイルの無料ポスターを配布した。アメリカのトーク・ショーのホスト、ジェイ・レノは、番組中、ボイルのものまねをやった。
デミ・ムアがスーザン・ボイルのファンクラブに入ったことは、よく知られている。スコットランド自治政府首相、アレックス・サルモンドは、彼女に祝辞を送った。彼女がブリテンズ・ゴット・タレントの最終ラウンドで勝利する確率は高い。
スターは誕生した。しかし、年齢や容姿に対する私たちの偏見が彼女によって変わったのかどうか。それが明らかになるのは、これからだ。
コメント(2件)[1]全てを表示 最新の20件を表示
1 2009年04月26日 11:04 りべらるアーツ うーん、なるほどです。
これはひっくり返せば、観客が「勝者が富も美も独占する格差社会」の思想に染まりきってる証拠なんでしょうね。
で「そうではないよ」と言わんばかりに、市場の失敗と共にスーザンがあらわれた。
ポールポッツのときより受けたのは、その価値観の転換を皆が受け入れてるからだろうなあ。
2 2009年04月26日 11:54 Yassy サイモンの目にドル・マークやっぱり
今日も朝からあの動画を観てますが、何回観ても素晴らしいですね
人はどう生きるべきか、どう在るべきか・・あの短い動画の中にその答えが
凝縮されているような気がします。
こんな最悪の時代に現れてくれた意味は大きいと思います。

