子宮がんには入口にできる子宮頸ガンと、子宮内部の奥にできる子宮体ガン(子宮内膜がん)の二種類があります。日本では約80%が子宮頸がんで、残りの30%が子宮体ガンになります。女性がかかる癌のうち一番頻度が高く、女性の癌全体の約13%程度になっています。40代以降に多い病気ですが、現在では30歳代の方の発症も増加しています。検診の普及により早期発見・早期治療が可能になったことで、死亡率は減少しています。ステージ1期の5年生存率は子宮頸癌・子宮体癌ともに85%以上ありますが、病期(ステージ)が進行するとともに5年生存率は徐々に下がっていきますので早期発見が重要です。
さてそんな疾患ですが、初期症状はあまりありません。しかし不正出血や、性交の際に痛みがあったり、接触出血などが見られる場合には子宮がんの疑いがあるかもしれません。血性のおりもの、あるいは茶色がかったおりものなどが有る場合には要注意です。またステージが進行していくと腹痛や腰痛、骨盤内や背中、足に痛みがあったり、貧血や出血、排尿痛や排尿困難、食欲不振からくる体重減少や全身の脱力などの症状が現れます。

ステージ0期などには子宮がんには初期症状は殆どないのが一般的です。初期症状が無いからといって過信せず、何の症状もないときに子宮がん検診を受けたほうが良いでしょう。早期に発見されれば、治癒の可能性がある病期なのですから。
市町村で行われている集団検診では子宮がんは30歳以上の女性が対象で、一次検診は、1.問診、2.視診、3.子宮頸部と体部の細胞診、4.内診を行います。これを年に一度受けていれば初期症状を気にするよりも安心できます。
こういった子宮がんの検査では細胞診をおこないます。子宮の入口のまわりや頚管部を綿棒でこすりとって顕微鏡で調べます。時間もそれほどかからず、検査による痛みなどは勿論ありません。
性交経験が無い方が子宮頸ガン患者はこれまで一人もいないということです。したがって、性行為による何らかの感染が子宮頸ガンのきっかけになることは間違いありません。最近その原因がHPV(human papilloma virus:ヒトパピローマウイルス)というイボをつくるウイルスの感染であることが明らかになりました。
子宮がんの予防には喫煙やアルコールの過剰摂取をしない、バランスのとれた食事する、暴飲暴食を避けるといった生活習慣が重要です。食物では緑黄色野菜・、繊維質・魚類や、ガンを抑える作用がある大豆食品を多く摂取するようにすると予防に効果があるとされています。

