悪性リンパ腫の治療法には幾つかありますが、進行スピードや病理組織、全身状態や年齢、リンパ節でない病変などが勘案されます。初期症状であっても進行が早いので治療は急がなければなりません。最近の化学療法を加えた治療法においては生存期間中央値は40ヶ月程度となっています。
リンパ腫の治療法に関して詳しい説明はこちらもご参考下さい。
リンパ系組織は全身を巡っており、肉腫及び癌腫の癌とリンパ腫は異なっています。その為、外科手術による切除は行われません。治療は主に化学療法や放射線療法が適応されます。また、がん細胞が完全に消滅したかどうかが判らないために、悪性リンパ腫の治療においても白血病と同様に完治という呼び方はされません。
1:【抗がん剤による化学療法】
抗がん剤を経口、あるいは静脈内投与して、腫瘍の殺細胞効果・増殖抑制効果を期待する治療方法になります。腫瘍がある場所に対する効果だけでなく、診察や画像診断ではわかり辛い微小な病変部位に対しても効果があるとされます。
しかし便秘、吐き気、口内炎、下痢、しびれなどの末梢神経の障害や、腎機能、肝機能障害などの副作用が出る場合があります。
2:【造血幹細胞移植/自家移植、同種移植】
造血幹細胞移植:標準的な化学療法のみでは再発の確率が高い場合に、抗がん剤を大量に使用して治癒を期待する治療方法です。抗がん剤や全身への放射線照射によって、正常な血液細胞をすべて破壊し、その後ドナーの造血幹細胞を入れ、破壊された造血組織を再生するという治療方法になります。
抗がん剤を大量に使用するため副作用が発生する事が殆どです。食欲不振、嘔吐、便秘、アレルギー、けいれん、心不全、など命にかかわる危険性も。造血幹細胞が肺の毛細血管に詰まり、呼吸不全、低酸素血症、血圧低下などを招く恐れもあります。
3:【放射線療法】
放射線療法は、病巣を小さくするために高エネルギーのレントゲン(X線)を病気のある部位に照射します。腫瘍に対する殺細胞効果を期待する治療方法です。照射した部位に対してのみ効果が期待できます。
放射線により粘膜が荒れて痛くなったり、食欲低下や吐き気などの副作用が出る場合があります。
4:【生物学的製剤/抗CD20抗体】
近年使用されている薬がリツキサンで、CD20という、成熟B細胞の性格を示す悪性リンパ腫に効果があります。抗体に放射性同位元素を結合したものも開発されており、海外では再発・難治性の低悪性度群リンパ腫に効果が認められています。
5:【経過観察】
ゆっくり進行するリンパ腫の場合、全く初期症状も無く何年も経つことがあります。化学療法のメリットがない場合は、定期診察を続けて、症状が出た際に治療を行うものです。

