白金

人類が一番大事にしてきた金属は金ですがこの金に匹敵する貴金属が白金です 金が堂々たる王様なら、白金は楚々とした王妃に譬えられるかも知れません

白金の利用

白金はその美しい光沢から宝飾品として利用されるほか、化学的に極めて安定で酸化しないこと、融点が 1,769 ℃(理化学辞典)と高いことなどから、度量衡原器、電極、るつぼ、などにも利用されています。

また触媒としての高い活性を利用して、自動車排気ガスの浄化触媒に多量に使用されていますし、さらにはその高い耐久性のため点火プラグや排気センサーなど過酷な環境に晒される部品にも使用されています。
身近なものでは ハクキンカイロや、万年筆のペン先としても利用されている。

世界の重量の基になる「国際キログラム原器」というものがあり、これを基にして国際単位系を定めているのですが、この原器は国際度量衡局に二重の真空気密容器に保管されています。
しかしいくら大事に保管しても酸化したりして重量ががわずかでも狂うことのないように、酸化されにくい白金とイリジウムの合金でこのキログラム原器は作られています。

白金の歴史

古くは古代エジプト第18王朝時代に王様の装身具として僅かながら利用されていた形跡が見られます。
現存する世界最古と考えられるプラチナの製品は、ルーブル美術館に収蔵されていて、「テーベの小箱」と呼ばれている白金製の小箱で、エジプトの墓から出土したもので、紀元前720年から紀元前659年頃のものとされています。
10世紀頃には、南米でも純度80%以上もあるものが装身具として利用されていたようなのですが、白金は融点が1,769 ℃と非常に高いので、当時すでに高度な精錬技術が有ったと考えられます。
スペイン人が南米を侵略したとき白金の製品を大量に略奪して持ち帰ったが、当のスペイン人は白金を銀と間違えていたようで、銀のように容易に加工出来ないので、すべて捨ててしまったという話が残っています。
その後1735年になって、スペインの海軍将校がコロンビアのピント川河畔で銀に似た白い金属を発見し、本国に報告します。
スペイン人達は、この新しい金属をを「ピント川の小さな銀 (platina del Pinto)」と呼び、これが現在のplatina、あるいは元素名platinum(ラテン語形)の語源となったとされています。

白金とは

白金は日本では、プラチナと呼ばれる貴金属です。
白金とホワイトゴールドが混同されることがありますが、ホワイトゴールドは金の合金で白金とは全く違う金属です。
白金は単体で、白い光沢を持つ金属として自然界に少量存在しています。
これまでに人類によって産出されたプラチナの総量は約4,000トンに過ぎません、体積にしますと約200立方メートル(一辺が約6メートルの立方体)しかなく稀少な貴金属といえます。
主な産出国は南アフリカ共和国、ロシアですが日本にも僅かながら埋蔵されていることが確認されています。
北海道の北見川、天塩川、石狩川の川砂中で 砂白金 が認められていますし、北海道北見地方、新潟県でも発見されています。
化学的に非常に安定した性質で美麗な光沢があり、装飾品に多く利用されますが、触媒としても自動車の排気ガスの浄化などに使用されています。
強酸にも侵されることが無く、王水以外には溶かすことが出来ません。
(王水とは濃塩酸と濃硝酸とを3:1の体積比で混合してできる橙赤色の液体で金、白金を溶解出来る強酸試薬です、但し何故か銀は侵されません)
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