関節痛

中高年に多い関節痛には、病気が隠れている可能性があります 動かした時にでる痛みとじっとしていても出る痛みにように、関節の痛み方は、大きく分けて2種類あります 関節は、スムーズに動くために構造上、様々な工夫がなされています

関節痛 1

こんなこと気になりませんか?動かしたときに関節が痛い
立っているとひざの関節に痛みを感じる
階段の上り下りで痛みを感じる
屈伸するとポキポキ、ギュッギュッと音がする
正座ができない
どんな症状・病気?強い負荷がかかるひざに最も多く現れる関節は、動くこと、支えることという2つの重要なはたらきをもっている骨と骨とのつなぎ目。骨端が軟骨で覆われ、摩擦を軽減するだけでなく、骨同士が直接ぶつからないように、クッション材としても重要な役割を担っています。関節痛とは、手指、ひじ、肩、腰、ひざなどに発生する関節の痛み。何らかの原因で、関節に異常が起こり、動く、支えるといった関節の基本的な動きに障害が起きたときに生じるものです。日常生活では動いたり、体の重みを支えたりするために、関節には常に強い負荷がかかっています。とくにひざ関節には歩くだけで体重の数倍もの強い力がかかるといわれています。とくに関節を支える筋肉が弱い高齢者や、男性に比べて関節の骨同士が接触する面積が小さい女性などのひざで関節痛が起こりやすいのは、こうした理由からです。

中高年に多いのが「変形性膝関節症」ひざの関節痛では、動き始めにひざがこわばったり、鈍い痛みを感じたりすることが多いようですが、だんだんと立っているだけでも痛みを感じるようになります。なかでも中高年以上の方で、これといった原因もないのにひざが痛む場合は、「変形性膝関節症」が疑われます。これは、ひざ関節の軟骨がすり減り、変形を生じて、腫れや痛みなどの炎症が起こる病気。ひざを動かしたときに痛みが起こる、ひざの曲げ伸ばしがつらくなる、ひざが腫れるなどの自覚症状が見られます。

その原因として考えられるのは?原因1 関節軟骨の減少関節痛の主な原因は、摩擦による関節軟骨の減少だといわれています。関節軟骨は、コラーゲン線維に付いたヒアルロン酸の芯に、コンドロイチン硫酸が網のように張り巡らされたひと塊がいくつも連なって構成され、関節液を保持することでクッションのように関節にかかる力を吸収しています。しかし、動くたびに関節軟骨は摩擦で磨り減ってしまうため、常に体内で産生され、一定の量が保たれているのです。ところが、加齢によって軟骨を作り出すはたらきが衰えたり、体の重みによって摩擦が激しくなったりすると、補充が間に合わず、軟骨は減ってしまいます。その結果、遊離した軟骨や、骨同士が直接触れ合うことが原因となって、関節を包み込んでいる関節包や骨と骨を結びつける靭帯に炎症が起こるため、痛みを生じるのです。これが進んで骨が変形すると、「変形性膝関節症」になります。

原因2 関節液の減少関節炎は、関節液(滑液)の減少によっても起こりやすくなります。関節液とはヒアルロン酸を含んだ粘りのある液体で、関節をスムーズに動かす潤滑油のはたらきや、栄養や酸素を軟骨に供給するはたらきをしています。この関節液の分泌は、加齢とともに減少するため、年とともに関節の動きがスムーズでなくなったり、ひどい場合は、関節を包み込んでいる関節包が引っ張られたり、靭帯が伸びたりして、炎症を起こしてしまうのです。

原因3 関節の病気や外傷このほかの原因としては、主に加齢や体重増加によって起こる「変形性膝関節症」をはじめ、「関節リウマチ」やひざの周辺の骨折、靭帯や半月板を痛めるなどの外傷によるものが考えられます。「関節リウマチ」は、免疫反応の異常により、免疫細胞が自分自身の関節組織を攻撃し、炎症を起こしてしまう病気。このほか、体内の代謝異常によりできた物質が原因で関節に痛みが生じる「痛風」などがあります。

その対処法対処法1 適度な運動で筋肉を鍛える骨や関節に対する負荷をやわらげるのは筋力。加齢などにより筋力が低下すると、関節にかかる負担が増加します。水中ウォーキングなどあまり関節に負担がかからない適度な運動で、筋力の低下を防ぎましょう。また、ひざが悪くなるほど、歩かなくなってしまいがち。しかし、関節は動かさなければ余計に萎縮が進み、ますます関節周囲の筋力も低下してしまいます。こうした悪循環に陥ることがないよう、日頃から体を動かすように心がけましょう。

対処法2 太り過ぎないように生活改善を体重が増えると、それだけ関節への負担も大きくなり、痛みも増幅します。栄養のバランスをとりながら、食事の量をコントロールし、肥満を防ぎましょう。軟骨や骨の構成成分であるコラーゲンや、骨の基礎を作るカルシウムなどを多く含む食事にも心がけるとよいでしょう。

関節痛 2

中高年に多い関節痛には、病気が隠れている可能性があります
動かした時にでる痛みとじっとしていても出る痛みにように、関節の痛み方は、大きく分けて2種類あります
関節は、スムーズに動くために構造上、様々な工夫がなされています
その一つが骨と骨の間にある関節軟骨です
関節を動かした時の痛みの原因はここにあるのです
関節軟骨には血管や神経は通っていません
体の組織を形作る栄養は血管を通して送られますから、関節軟骨は修復や再生がほとんどされないとても弱い器官だということがいえます
そのため関節軟骨には老化の影響が大きく出ます
年をとるにつれて関節軟骨は大きく変化していくのです
長年に渡って関節が使われ、骨がぶつかり合うことで軟骨がすりへっていく、いわばガタが来てしまうのです

関節痛 3

■関節痛の症状10
膝の痛み、はれや熱感、膝関節が動かしにくい、膝に水が溜まる。
膝内障を疑います。
膝関節の骨や関節軟骨に損傷がなく、半月板・靭帯(じんたい)などが傷ついた状況を総称して、膝内障といいます。
関節の間のクッション的役割をしている軟骨組織の半月板、関節を補強している内外側側副靱帯、前後十字靱帯などの損傷が多く見られます。中でもっとも多いのは半月板の損傷です。
原因はスポーツによる外傷、災害事故、交通事故などが主で、特にスポーツによる外傷が増えています。
■関節痛の症状11
大きな力が加わった部位の激しい痛み、はれ、動かしにくいあるいは動かない、変形している。
外傷性脱臼を疑います。
外傷性脱臼とは、ある一定の方向と角度にしか動かない関節が、大きな外力が掛かったために外れたままになる状態です。

関節を包んでいるふくろ(関節包)を破って、関節の接合面がずれて正常な位置でなくなってしまいます。
体のどこの関節でも起こりますが、もっとも脱臼しやすいのは、肩関節、ひじ関節、顎関節(がくかんせつ:あごの関節)や指の骨の関節などです。
■関節痛の症状12
腰から背中が痛む、症状がひどくなると、腰の激痛で身動きできない。
腰痛症を疑います。
X線や一般検査などで特別の異常がなく、原因を特定できないが腰に痛みがある状態を腰痛症と呼びます。
特定の原因疾患があるわけではなく、椎間板(ついかんばん)や靭帯(じんたい)、筋肉、軟部組織などに一時的な障害や、部分的な損傷が起きて生じると考えられています。

人間が二足で直立歩行すること自体、腰部への負担はかなり大きなもので、それが不自然な姿勢を続けたりすると負担が増大したり、腰部を支える筋肉が疲労するなどの原因で腰部に障害が出ます。
肥満も原因になり、特に腹部の肥満は腰椎により大きな力がかかります。
妊婦も、腰椎に大きな力がかり、腰痛症になりやすいので、注意が必要です。
■関節痛の症状13
指先大の半球状の弾力性のある軟らかいこぶが、手首や足首の関節にできる。
ガングリオンを疑います。
ガングリオンは手首や足首の関節周辺に多く発生します。関節包(関節面の摩擦を防ぐための関節を包んでいる膜)や腱鞘(けんしょう:腱を包む袋)の一部が変化してできた腫瘤(こぶ)で、袋の中は無色透明で、粘り気のあるゼリー状の物質で満たされています。

20~40歳代の女性に多く、原因は不明です。ピアニストやタイピストなど手を使う職業の人に多く、関節の使いすぎが疑われていますが、未だ解明はされていません。

■関節痛の症状14
首、肩から上腕にかけての痛みや手足のしびれ、マヒ、背中の痛みや腕の痛み、物がうまくつかめない、よく落とす。歩行が困難になる場合もある。
けいつい椎間板ヘルニアを疑います。
頸椎は重い頭部を支えるため負担がかかりやすく、頸椎と頸椎の間の椎間板の一部がとびだしてヘルニアになり、頸部の脊髄や神経根を圧迫して症状が現れます。
原因は加齢によって椎間板が変化したことに加えて、背骨への負担などによって起こることが多く、40~50歳代から多く発症する傾向があります
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