ブラックバスの過去と未来

ブラックバスについて私が30年間見てきたことを 書いてみます。 マスコミと行政による偏見とゆがみを 少しでも伝えることができたらと思います。

ブラックバスの未来

ブラックバスとライオンは同じなのです。


ライオン、知ってますよね。
百獣の王です。

彼らは食物連鎖の頂点に立っています。
しかし、その数は増えるどころか減っています。

原因は人間なのですが、
彼らは、ある一定の数以上は増えません。

何故だかわかりますか?


天敵がいない彼らがどんどん増えたらどうなるか?

ライオンの餌となる動物の数は限られていますから
彼らがどんどん増えたら餌がなくなってしまいます。
餌がなくなれば彼らは食べる物がなくなり絶滅してしまいます。

そうならないのは自然の摂理で
彼らが本能で限られた個体数を維持しているからです。

つまり、
餌の獲れない弱いライオンは死んでしまうからです。

同じことがブラックバスにも言えます。

ブラックバスの成魚は日本ではライオンと同じです。
天敵もいないし体も大きいです。

でも考えてみてください。

ブラックバスも自然界の生き物です。
生態系を破壊したら自分たちも絶滅することが本能でわかっています。

実際、琵琶湖ではブラックバスの数が減っています。
これは、琵琶湖の生態系に適応した数になってきたということです。


もし、
ブラックバスが弱者をすべて食い荒らすギャングなら
30年も経てば琵琶湖はブラックバスだらけか
生き物が何もいない湖になっているはずです。


もうひとつ例を挙げると

奈良県の池原ダムです。

30年ほど前、
ここは日本一ブラックバスが釣れる湖として
釣り人の間ではうわさになっていました。

私ももちろん行きました。
確かに良く釣れました。

1個のトップウォータールアーで
半日で30匹とか釣れました。
でも、大きくても40cmまででした。

その後数年して、全然釣れなくなりました。
明らかに数が減っていました。

そのかわりサイズが良くなっていました。

つまり、最初は何も無いところにブラックバスが入って
爆発的に数が増えたのですが

数が増えすぎて餌が減り、
自然淘汰されてブラックバスの数が減って
強いやつだけ生き残ったということです。

その間、池原ダムにいた小魚、エビ、フナ、鯉などは
多少の増減はあったでしょうが今も普通に生息しています。

自然界というのはそういうものです。


琵琶湖ぐらい大きな器でも同じ事が言えます。

ブラックバスは琵琶湖に入ってすでに30年以上経っています。
今や琵琶湖の生態系の一員なのではないでしょうか。

ブラックバスを害魚扱いして駆除しているのが人間なら
ブラックバスを持ち込んだのも人間です。
バカなのは人間です。

自然界の法則にしたがって本能で生きている魚たちは
ある意味、人間より賢いと思います。


今、琵琶湖にいるブラックバスを
全部駆除するのは不可能です。
ならば、賢いはずの人間ならブラックバスを
資源として活用できないでしょうか。


私が思うのは食料としての資源ではなく観光資源です。

滋賀県がブラックバスを公認して
設備を充実させる代わりに
安全基準を決めて釣りをしても良い場所、
ダメな場所を決め、
ボート釣りの場合は設備維持協賛金の名目で
一人1000円ぐらい取れば
相応のお金が集まると思います。

岸からの釣りの場合は
無料にすれば多くの人が県外から
琵琶湖に訪れるようになりますし
遠方に場合は現地に宿泊するでしょうし
地元のコンビニなどにもお金を落としてくれるでしょう。

そうすればいずれ口コミで釣り以外でも観光客も
増えると思うのですが間違っているでしょうか。


今あるものを排除したり、隠してしまうのは
責任を取らない行政のやり方と同じで
何の進歩もありません。

今いるブラックバスを有効利用してこそ
行政なのではないでしょうか。

現に、先述の池原ダムでは成功しているのですから。

ブラックバスの現状 2

ブラックバスの駆除を滋賀県が進めているのには
大きな理由があります。

琵琶湖の漁師さんたちが
声をそろえて言うことのひとつに
「昔より魚が取れなくなった」というのがあります。

この原因を考えた時に、一番わかりやすいのが
「ブラックバスに食べられてしまったから」です。

誰もがそう思うでしょうが本当にそうなのでしょうか?
今から20年前、結婚する前に琵琶湖岸の料理屋で
モロコの天ぷらを食べたことがあります。

一皿1000円もしたのですが
料理屋のご主人を雑談をしていた時、御主人が

「ここ数年、モロコが全然取れなくなって困っている。
 何が原因なんだろうね。」
といっていました。

当時、琵琶湖の南にはまだブラックバスはそれほどいませんでした。
見た人も釣った人もあまりいませんでした。

仮にブラックバスがいたとしても食害が出るほどの数はいなかったでしょう。

なのに、モロコが獲れない。

ブラックバスが原因じゃないですよね。


原因は別にありました。

それは、当時始まっていた琵琶湖総合開発です。

現在、琵琶湖の東岸に湖岸道路が走っています。
公園も整備され、県民の憩いの場として活用されています。

その湖岸道路を作るために
モロコやフナなどの産卵場所がことごとく破壊されたのです。

湖岸は葦原が無くなり、石畳の護岸になり
工事で泥水が流入し、水は濁ったままでした。


つまり、原因は滋賀県がつくったのです。


しかし、
それを認めるほどお役所は器が大きくありません。
そこで、原因をブラックバスに転嫁したわけです。

そして、今も、その尻拭いにブラックバス駆除にお金を出しているのです。
自分たちがしたことがばれないようにね。

ブラックバスの現状

ブラックバスを取り巻く環境が一変したのは
何年前でしょうか。
外来生物を規制する法律が施行されてからです。

確か、外来生物を勝手に輸入したり放したりしては
いけないという法律だったと思います。

この法律にブラックバスも引っかかったわけです。

ブラックバスが釣り人以外の
一般人に知られるようになったのはまだまだ最近ですし
いかにも外来魚って姿や名前ですから
槍玉に上がるのも当然だったかもしれません。

確かに、ブラックバスは小魚やエビなど
従来から生息している生き物を食べます。

食物連鎖の頂点に立っている魚なので
日本では天敵もいませんし
(アメリカならワニや鷲、そして人間が食べます)
増えるのはあたりまえの事です。

そして、頭の良い学者さんたちは
机上で考えて結論を出すのです。

「ブラックバスは生態系を破壊する」と。

ちょっと気が利く学者さんなら実験もするでしょう。

ブラックバスを水槽に入れて腹をすかせた状態で
餌になる小魚を水槽に入れるとどうなるか?

そんなモン、一撃で食べられるのに決まってます。
そういう実験をして、
ブラックバスは害魚だと決めてしまうわけです。

こうなるともうどうしようもありません。


いくら釣り人がどうこう言っても
一般の人は学者や行政の言うことを信じます。

そしてブラックバスク駆除案が出てくるわけです。

現在の琵琶湖がその代表ですね。


ブラックバスを釣るのは歓迎する。
だけど釣ったブラックバスは
リリースせずに回収箱に入れろ。

つまり、殺せ!ということです。

これが条例で決まっていて、
そのための予算まであります。


琵琶湖の漁師さんにもこの予算からお金が出ます。
ブラックバスを獲ると日当がでるんです。

この条例で、
琵琶湖ではバストーナメントも開かれなくなりました。

ブラックバスを取り巻く今の環境は
最悪なんじゃないでしょうか。
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